シチリア、カターニャ生まれのヴィンチェンツォ・ベッリーニが、死の前年、1834年にパリで作曲した最後のオペラ。
舞台は、ピューリタン革命時代のイングランド。ピューリタン教徒の議会派と、国王派が対立する状況の中での、議会派のリッカルドと国王派のエルヴィラとの恋の物語。
ヒロインのエルヴィラは、一度はリカルドとの結婚を認められるが、状況の変化によってリッカルドが逃亡し、背景を知らないエルヴィアらは、一時は精神を病んでしまうが、リッカルドの帰還によって、正常な精神を取り戻す、という難しい演技と、高音を歌いきる歌唱力が要求される。
同時代の作曲家、ドニセッティにも、イングランドを舞台にした『アンナ・ボレーナ』などの作品がある。二人の描いたイングランドの人々は、一般的なイングランド人のイメージとは違い、恋に生きる、まるでイタリア人のように描かれているのが面白い。
2009年のボローニャ歌劇場の公演は、エルヴィラ役のニノ・マチェイゼよりは、リッカルド役を演じた天才テノールといわれるサン・ディエゴ・フローレスが大きな注目を浴びた。
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