2021年2月27日土曜日

ラヴェル:ツィガーヌ

モーリス・ラヴェルが、1922年から1924年にかけて作曲したヴァイオリンのための小曲。

ツィガーヌとは、フランス語でジプシーを意味する言葉。

ハンガリー出身のヴァイオリニストのイェリー・ダラーニの演奏を聴いてインスピレーションを得て作曲を始めた、と言われている。

ラヴェルはフランス人だったが、バスク地方の出身であったこともあり、スペインのロマの人々の音楽にはとても興味を持っていた。

イェリー・ダラーニは、バルトークのヴァイオリン曲の初演を務めるなど、当時のハンガリーを代表するヴァイオリニストだったので、ラヴェルはロマ風のこの曲を彼女に献呈している。

2020年11月、文京シビックホールでの演奏から。ヴァイオリンは神尾真由子。


2021年2月13日土曜日

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第14番

モーツァルトが1784年に作曲された、14番目のピアノ・ソナタ。

ベートーヴェンに大きな影響を与えた曲と言われている。

第1楽章、モルト・アレグロ。短調らしく、少しダークな印象を受ける。

第2楽章、アダージョ。哀愁に満ち溢れた音楽。雨垂れのようなフレーズが聞こえてくる。

第3楽章、アレグロ・アッサイ。ドラマチックなフィナーレ。

2019年8月、すみだトリニティホールでの演奏から。ピアノはアレクセイ・リュビモフ。


モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番

モーツァルトが1778年に作曲した、8番目のピアノ・ソナタ。

当時、モーツァルトはパリで母とともに暮らしていたが、その母が亡くなった悲しみの中で作られたと言われている。

第1楽章、アレグロ・マエストーソ。激しいピアノの指使いは、モーツァルトの母を亡くした心の乱れが表れているのだろうか。

第2楽章、アンダンテ・カンタービレ・コン・エスプレッシオーネ。静かな瞑想的な音楽。

第3楽章、プレスト。リズミカルな音楽。

2019年8月、すみだトリニティホールでの演奏から。ピアノはアレクセイ・リュビモフ。

モーツァルト:幻想曲

モーツァルトが、1782年に作曲したと言われているピアノ曲。

これぞ、幻想曲、という感じの始まり方。

後半は、モーツァルトらしい柔らかい音楽になる。

2019年8月、すみだトリニティホールでの演奏から。ピアノはアレクセイ・リュビモフ。

バルトーク:野外にて

バルトークが1926年に作曲した、ピアノ組曲。5つの曲から構成される。

第1曲、太鼓と笛。ピアノを打楽器として使っている。オリジナルの民謡が特定されている。

第2曲、舟唄。

第3曲、ミュゼット。再び、ピアノが打楽器になる。ミュゼットとは、フランス語でバグパイプのこと。

第4曲、夜の音楽。夜の闇の中に小さな物がうごめいているような音楽。

第5曲、狩。再び、打楽器の音楽。狩のようなスピーディーな音楽。

2019年8月、すみだトリニティホールでの演奏から。ピアノはジャン・チャクルム。

シューベルト:ピアノソナタ第7番

シューベルトが1817年に作曲した、7番目のピアノ・ソナタ。

第1楽章、アレグロ・モデラート。哀愁を感じるメロディもあれば、軽快で印象的なメロディもある。多彩な音楽。

第2楽章、アンダンテ・モルト。静かな内省的な音楽で始まる。

第3楽章、メヌエット:アレグレット。

第4楽章、アレグロ・モデラート。幻想的な音楽。

2019年8月、すみだトリニティホールでの演奏から。ピアノはジャン・チャクルム。




メンデルスゾーン:幻想曲(スコットランド・ソナタ)

メンデルスゾーンが、1828年からおよそ5年かけて作曲したピアノ・ソナタ。

1830年には、ワイマールでゲーテの前で演奏したという。

3つの楽章が切れ目なく演奏される。幻想曲だが、全体的にテンポがはやい印象。

第1楽章、コン・モート・アジタート―アンダンテ。

第2楽章、アレグロ・コン・モート。

第3楽章、プレスト。情熱的なフィナーレ。

2019年8月、すみだトリニティホールでの演奏から。ピアノはジャン・チャクルム。


2021年2月7日日曜日

ビーバー:ロザリオのソナタ集

チェコ生まれのバロック期の作曲家、ハインリヒ・ビーバーが1674年に作曲した、ヴァイオリンのためのソナタ集。

スコルダトゥーラという、途中で調弦を変えて演奏する手法が多用されている。

15曲のソナタとパッサカリアから構成されている。

各曲には、受胎告知から聖母マリアの戴冠に至るまで、聖母マリアを中心にしたテーマが付けられている。

チェコのボヘミア地方のドイツ系の家に生まれたビーバー。曲のあちこちに、ボヘミア地方の神秘的な雰囲気が感じられる。

2018年4月、武蔵野小ホールでの演奏。演奏は、リナ・トゥール・ボネ&ムジカ・アルケミカ。


2021年2月6日土曜日

ハイドン:交響曲第96番『奇跡』

ハイドンが1791年に作曲した、96番目の交響曲。

奇跡という副題は、この曲の初演の時に、シャンデリアが落下したが怪我人が一人もいなかったことに由来している。しかし、それは102番の初演の時のことだったようだ。

第1楽章 Adagio - Allegro。アダージョで始まるが、アレグロではダイナミックな表現になる。

第2楽章 Andante。

第3楽章 Menuetto. Allegretto。これぞメヌエットという感じの曲。

第4楽章 Finale. Vivace(assai)。リズミカルで軽快な音楽。

2020年6月、ミュンヘンのガスタイクでの演奏から。指揮はオクサーナ・リーニフ、演奏はミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団。

モーツァルト:ピアノ協奏曲第13番

モーツァルトが、1782年から1783年にかけて作曲した13番目のピアノ協奏曲。

第1楽章、アレグロ。流れるようなメロディー。

第2楽章、アンダンテ。落ち着いた音楽だが、弾ける水滴のようなピアノの音色が美しい。

第3楽章、ロンド、アレグロ。ピアノとオーケストラの掛け合いが素晴らしい。

2020年6月、ミュンヘンのガスタイクでの演奏から。指揮はオクサーナ・リーニフ、ピアノはアリス・紗良・オット、演奏はミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団。


イベール:フルート協奏曲

ジャック・イベールが、1922年から1923年にかけて作曲したフルートのための協奏曲。20世紀を代表するフルート協奏曲と言われている。

第1楽章、Allegro。慌ただしく始まるが、次第に伸びやかな音楽になっていく。

第2楽章、Andante。ここではクラリネットの伸びやかな特徴が活かされている。次第に瞑想的な音楽になっていく。

第3楽章、Allegro scherzando。再び軽快な音楽に。フルートのテクニックを駆使したソロが印象的。

フルートの持っている様々な音楽要素が詰まった、フルートという楽器の特徴がよく表現されている音楽。

2019年6月、チェコのプラハのスメタナホールでの演奏から。指揮はトゥガン・ソヒエフ、フルートはエマニュエル・パユ、演奏はトゥールーズ・キャピトル劇場管弦楽団。

メンデルスゾーン:交響曲第1番

 フェリックス・メンデルスゾーンが、1824年に作曲した最初の交響曲。この時、メンデルスゾーンはわずか15歳だった。

第1楽章、アレグロ・ディ・モルト。ドラマチックな音楽。これぞロマン派の音楽、といった印象。

第2楽章、アンダンテ。一転して静かな音楽。

第3楽章、メヌエット.アレグロ・モルト。伸びやかでリズミカルな音楽。

第4楽章、アレグロ・コン・フォーコ。フィナーレのコーダはやや唐突な印象。

2020年7月、ミュンヘンのガスタイクでの演奏。指揮はアンドレス・オロスコ・エストラーダ、演奏はミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団。