2014年3月9日日曜日

プッチーニ:オペラ『外套』

プッチーニのオペラ、三部作の最初に上演されるオペラ。

1913年に、プッチーニがパリでロングランで上演されていた、ディディエ・ゴルドの舞台劇を見て感銘を受けて、オペラ化したもの。

ストーリーは、パリのセーヌ川で運送業を営む、船主のミケーレ(バリトン)、その妻のジョルジェッタ(ソプラノ)、船で働く若い男のルイージ(テノール)の三角関係が軸になっている。

毎日の厳しい生活に疲れたジョルジェッタは、自分と同郷のルーイジに惹かれていく。パリのどん底の環境の中で、二人が故郷を思い出して歌う部分は、切なさが漂う。

観客は、この二人の関係に同情してしまう。

一方で、ミケーレは、今では日々の仕事に追われているが、かつてのジョルジュエッタとの、美し愛の日々を思い出して、バリトンで、悲しく歌う。

しかし、最後は、二人の密会の現場を待ち伏せしたミケーレが、ルイージを絞め殺す、というショッキングな展開を迎える。バリトンとテノールの対決は、聞き応えがある。

プッチーニは、パリの貧しい労働者の暮らしを背景に、3人の思いを、ソプラノ、バリトン、テノールの美しい歌声に歌わせる。

2008年3月、ミラノのスカラ座の公演。指揮は、リッカルド・シャイー。

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