2013年4月6日土曜日

プロコフィエフ:オペラ『賭博者』

プロコフィエフが、ドストエフスキーの小説をもとに作曲したオペラ。24才だった1915年に作曲に着手、1917年に初戦される予定だったが、革命の影響で延期され、初演されたのはブリュッセルで1929年になってからだった。

そのせいか、その後の上演機会にもあまり恵まれていないオペラになってしまった。

オペラといっても、アリアもなく、台詞を音楽に乗せてしゃべる、音楽劇のような構成になっている。音楽は、全般的にモダンな内容になっている。

聞き所は、中盤付近の遺産目当てに叔母の死を待ち望んでいた将軍の前に、突然、その叔母が元気な姿で表れるシーン。その登場にプロコフィエフは、ロシアの伝統的な音楽を思わせる、重厚な音楽を使っている。

叔母は、医者の治療でなかなか直らないので、ロシア正教の牧師の民間療法を試し、それで、病気が治ってしまった。

もうひとつの聞き所は、終盤付近で、主人公の若い家庭教師、アレクシスが、愛する女性ポリーナのために、賭けの大勝負に出て、大儲けする場面。こちらは一転して、不協和音が鳴り響く。

実に面白いオペラだ。もっと上演されていいオペラだと思う。

プロコフィエフは、このオペラを作曲したとき、主人公のアレクシスとほぼ同じ位の年齢だった。この主人公に、感情移入をしていたのかもしれない。

2008年9月に行われた、ベルリン州立歌劇場での公演から。指揮はバレンボイム、アレクシスには、ミーシャ・ディディク。ポリーナにはクリスティーネ・オポライス。

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