ワルツ王、ヨハン・シュトラウス2世が1874年にわずか6週間で書き上げたオペレッタ。
ストーリーは、ひょんなことで禁固刑を言い渡された男爵とその妻ロザリンデ、彼女に言い寄る男、小間使いの女性アデーレなどによって巻き起こされる、たわいのないコメディ。
それぞれ内緒で舞踏会に来た男爵、ロザリンデ、アデーレが、騒動を巻き起こす。
それが、シュトラウスの美しいウィーンオペラの調べによって、最高のオペレッタとして仕上げられた。
出演者には、歌唱力はもとより、観客を笑わせる演技力も要求される。
第2幕で、ハンガリーの伯爵夫人に扮したロザリンデが、自分がハンガリー人であることを証明するために歌う、ハンガリー民謡のチャールダーシュが、美しく、楽しい。
その第2幕のもうひとつのハイライト、雷鳴と電光で、出演者全員が音楽に合わせて踊るシーンは圧倒的。この公演でも、しばらく拍手が鳴り止まなかった。
第3幕の最後、この茶番劇を企んだファルケ博士が、すべては自分の復讐”こうもりの復讐”だったことを告げて、男爵がロザリンデに誤って、すべては丸く収まる。
男爵は言い訳に、”すべては酒の中の王、シャンパンのせいなのさ”と嘯いてみせる。
大晦日に起こった出来事が描かれているので、ウィーンでは年末恒例のとして上演される。
カルロス・クライバーによる1986年のミュンヘンのバイエルン州立歌劇場での公演。
クライバーは、このオペレッタを、ウィーン歌劇場では一度も指揮を行っていない。
かつては、オペレッタは格が低いということで、ウィーン歌劇場では演奏されていなかった。その伝統を頑に守っていた。
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