シベリウスが、1890年代から1950年代にかけて、改作を繰り返した作曲し続けた、4曲からなる交響詩。
フィンランドの叙事詩『カレワラ』の中にある、レンミンカイネンという英雄にまつわる話を4つの交響詩にまとめたもの。
シベリウスは、当初、ワーグナーの指輪のようなオペラを構想していたが、やがて、リストの交響詩の方が、より自分の理想を形に出来ると考えを変えて、交響詩として作曲した。
第1曲:レンミンカイネンとサーリの乙女たち。
レンミンカイネンが一人の女性に恋し、二人が結ばれるまで。
終止、伸びやかな音楽が続く。
第2曲:トゥオネラの白鳥。
レンミンカイネンが、結ばれた女性と別れ、新しい女性を求めて旅立つ。新しい女性を得るための条件の一つが、白鳥を射ることだった。
オーボエの物悲しいソロから始まる。白鳥をイメージした、ハープの音も聞こえるが、全体を通してゆっくりとした、静かな音楽。
第3曲:トゥオネラのレンミンカイネン。
白鳥を追ったレンミンカイネンが、彼を憎む、盲目の羊飼いに、水蛇によって殺される。
レンミンカイネンの死が、シベリウスのダイナミックな音楽で表現されている。
第4曲:レンミンカイネンの帰郷。
母親の努力によって再生したレンミンカイネンが故郷に帰る。
英雄の復活と帰還を祝う、勇壮な音楽。
2014年2月のN饗の定期演奏会から。指揮は、尾高忠明。
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