ショスタコーヴィチが、1943年の7月から9月にかけて、一気に書き上げた8番目の交響曲。
時は、第2次世界大戦中で、ナチスのドイツがソビエトに進行、スターリングラードを巡る攻防戦で、ロシア側に多くの死者が出たことから、ショスタコーヴィチは、追悼の意味を込めて、この交響曲を作曲した。
その内容が、あまりにも悲壮的な内容であることから、その後、体制側から批判を浴びて、1960年まで演奏されることがなかった、といういわく付きの作品。
第1楽章。アダージョ、アレグロ・ノン・トロッポ、アレグロ、アダージョ。
出だしは、実に重々しく、追悼というイメージにふさわしい音楽。その後は、いったんアレグロになるが、再び重々しいアダージョに戻ってくる。
第2楽章。アレグレット。
第1楽章とは一転して、コミカルな内容の音楽。
第3楽章。アレグロ・ノン・トロッポ。前の楽章にも増して、コミカルな音楽。耳につきそうな、印象的なメロディを中心に展開する。
ショスタコーヴィチらしい、モダンな音楽が、どうして追悼のための交響曲に組み入れられているのだろうか?
第4楽章。ラルゴ。第3楽章から切れ目なく演奏される。次第に、第1楽章のような、暗い音楽になっていく。
第5楽章。アレグロット、アダージョ、アレグレット。
第1楽章とは逆の展開。アダージョは、第1楽章同様に重苦しいが、ここでは、アレグロットの方が勝っているということか。
しかし、最後には、再び静寂を取り戻すかのように、消え入るようにフィナーレを迎える。
2014年2月、サル・プレイエルでの、サンクトペテルブルク・マリインスキー劇場管弦楽団の演奏。指揮は、ドミートリイ・ショスタコーヴィチ。
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