2014年4月7日月曜日

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番

ベートーヴェンが、1806年に完成させた7番目の弦楽四重奏曲。ヘ長調。

ロシアのウィーン公使だった、アンドレイ・ラズモフスキーに依頼され作曲した3つの弦楽四重奏曲の最初の曲。そのため、この3つの弦楽四重奏曲は、ラズモフスキー四重奏曲と呼ばれている。

すでに、ベートーヴェンは、交響曲第4番を発表しており、独自の音楽世界を確立していた。

第1楽章は、Allegro。複雑な始まり方で、初期の6つの弦楽四重奏曲とは、全く別物であることがよくわかる。

チェロが主題を奏でて、後から第1ヴァイオリンがそれを引き継ぐなど、第1ヴァイオリンがリードするというよりは、4つの楽器が一体となっている。

第2楽章は、Allegretto vivace e sempre scherzando。チェロが弦を弾いて始まるという、これまた変わった始まり方。

途中でも、弦を叩く程度で小さな音を出した後で、いきなり激しく弾いたりと、エキセントリックなベートーヴェンの特徴がよく表れている。

第3楽章は、Adagio molto e mesto - attacca。実に静かな楽章。途中、ピチカートなども使われ、いろいろなことを試みている。

第4楽章は、Theme Russe, Allegro。第3楽章の最後に、短い第1ヴァイオリンのカデンツァの後に間断なく始まる。ロシアの民謡風のメロディが表れる。

最後は、終わりそうでなかなか終わらない。ようやく最後になって、”これで終わるよ”という感じでフィナーレを迎える。

ベートーヴェンのしつこい性格が、表れているようにも思えた、

2012年5月、ベルチャ四重奏団による、ウィーンのコンチェルトハウスでの演奏。

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