東京春祭マラソン・コンサートの第II部。テーマは、イノック・アーデン。
シュトラウスは、ある舞台俳優の要請により、イギリスの詩人、テニスンの詩、イノック・アーデンをもとに、メロドラマ、という作品を、1897年に作り上げた。
ピアノのスケッチをBGMにして、詩を朗読するというもので、オペラとも、歌曲とも違っている。
ピアノのスケッチをBGMにして、詩を朗読するというもので、オペラとも、歌曲とも違っている。
詩の内容は、実に悲しい物語だ。
貧しい漁船で生まれ育った2人の少年と1人の少女。イノックは、立派な青年に成長し、幼なじみのアニーと結婚する。生まれた子供のために、一旗揚げようと、外洋航海の船員となるがその船が無人島に難破してしまう。
アンネは、イノックは死んだものとあきらめ、やさしく支えてくれるフィリップと再婚し、子供も生まれたが、奇跡的に救助されたイノックが村に戻ってくる。
全てを知ったイノックは、アニーと我が子を愛するがゆえに、自ら身を引き、一人で寂しく息を引き取る。
冒頭に、重苦しい、悲しげなメロディがピアノで奏でられる。この音が、物語全体の基調を表している。
詩の朗読は、元NHKアナウンサーの松平定知。ストーリーは悲しい内容だが、感情を最小限に抑えて、淡々と語る。それが、物語の悲しさを、より一層引き立てている。
ピアノ演奏は、清水和音。
ピアノの登場する場面は、思った以上に少なく、場面の切れ目に登場して、その場面の雰囲気を伝える程度に留まっている。
全体としては、朗読劇であり、シュトラウスは、その朗読がより効果的に伝わるように、BGMとしての音楽を作ったのだろう。
ピアノの登場する場面は、思った以上に少なく、場面の切れ目に登場して、その場面の雰囲気を伝える程度に留まっている。
全体としては、朗読劇であり、シュトラウスは、その朗読がより効果的に伝わるように、BGMとしての音楽を作ったのだろう。
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