東京春祭マラソン・コンサート、リヒャルト・シュトラウスの生涯の第III部は、時代の寵児となった、若き天才音楽家、と題して、1880、1890年代の作品を中心とした構成。
最初は、1882年、18歳の時に作曲した、13 管楽器のためのセレナードという曲のピアノ・ソロ版。シュトラウスは、生涯、セレナードはこの1曲しか作らなかった。ピアノは、津田裕也。
続いて、同じ頃に書かれたチェロ・ソナタから第3楽章。チェロの演奏は、奥泉貴圭。
そして、次はこの第III部のハイライトとも言える、もうひとりのティル・オイレンシュピーゲル。
オーケストラ用に作曲された、交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な いたずら』を、ハーゼンエールが、ヴァイオリン、コントラバス、ク ラリネット、ファゴット、ホルンの小編成用に編曲したもの。
編成は小さいが、原曲の持つ、コミカルな魅力は健在、十分に楽しめる。
1895年に発表した、この『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』に代表される交響詩によって、シュトラウスは、一気に時代の寵児になった。
同時期のウィーンでは、マーラーがダイナミックな構成の交響曲を発表していた。
時代の変化の中で、音楽を楽しむ人々は、古典主義やロマン主義に変わる、新しい、時代の変化に応じた、大胆な音楽を求めるようになったのだろう。
そして、最後は、万霊節、ツェチーリエ、愛の神、ダリア、献呈、冬の夜、なんと不幸な男だろう、たそがれの夢、の8つの歌曲。
そのうち、ソプラノの安井陽子が最初の3曲を、メゾ・ソプラノの加納悦子が、後半の5曲を歌った。
ドイツの歌曲というと、もっと大人しく、静かなものかなあ、と想像していたが、意外にも、シュトラウスの歌曲は、情熱的なものが多かった。
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