ロッシーニが20歳の時に作曲した、オペラ・ファルサ。
愛する女性と結婚するために、別人(ブルスキーノ氏の息子)になりすまそうとする若い男性と、その恋人や家族を巻き込んだコメディ。
序曲では、ヴァイオリンが、楽譜代を叩いて音を出す、というユニークな演奏が見られる。
最後は、すべての真実が明らかになるが、結婚が認められ、全てはハッピーエンド。
主人公の性格や、そのシーンごとに合わせて、見事に作曲されたロッシーニの音楽によって、2時間弱の短いオペラは、あっという間に終わってしまう。
現在では、ほとんど上演されないといわれる作品だが、イタリアのペーザロで行われた、2012年のロッシーニ・フェスティバルで上演された。
テアトロ・ソテラーネオという演劇集団による演出は、実にユニーク。
冒頭で、オペラ歌手や楽団員達が、公演のために集まってきて、着替えをして、オーケストラボックスに入ったり、舞台の配置に付いたりしてから、序曲が演奏される。
現代のイタリアの町並みの中で、昔の衣装を着たオペラ歌手達が、現代の観光客たちと絡みながら、オペラが演じられていく。
衣装や舞台を手がけたのは、ウルビーノ美術アカデミーの学生達。
何とも、印象に深く刻まれるような、素晴らしいオペラ公演だった。
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