ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポン2014。次のプログラムは、ベートーベンの中期の2つの弦楽四重奏曲。
最初の第11番は、ベートーヴェンが1810年に作曲し、ベートーヴェン自らが、この曲に、Quartetto serioso、と名付けている。
第3楽章に、Allegro assai vivace ma serioso、という指定がある。しかし、第3楽章だけではなく、全楽章が重々しい感じがする。
次に演奏されたのは、1806年に完成された、第7番。いわゆる、3つのラズモフスキー協奏曲の最初の曲。こちらは、第11番と違い、明るい雰囲気に満ちている。
ベートーヴェンは、生涯にわたり、弦楽四重奏曲を作り続けた。
最初の6つの作品を、1801年に発表した後、久しぶりに作曲したのが、この3つのラズモフスキー協奏曲だった。
この2つの弦楽四重奏曲は、いわゆる中期に分類され、ベートーヴェンの”創作の森”といわれる時期に当たり、交響曲でいえば、第3番の英雄から、第6番の田園などが作られた。
いずれの作品も、チェロが重要な役割を演じている。単に、ヴァイオリンによる主題を下から支えるのではなく、自ら主題を奏で、第1ヴァイオリンに引き継ぐ楽章が多い。
従来の弦楽四重奏曲のルールにとらわれず、新しい形式を模索するベートーヴェンの姿勢が強く感じられる。
演奏は、プラジャーク弦楽四重奏団。1972年にチェコのプラハで結成され、ベテランの4人で構成される。
その丹念な演奏は、まるで交響曲のような、堅牢な2つの弦楽四重奏曲を、ほぼ満席に近い、観客の心の中に、しっかりと届けていた。
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