2022年12月25日日曜日

プーランク:バレエ組曲『牝鹿』

フランシス・プーランクが、1923年、24歳の時に作曲したバレエ音楽。

ディアギレフ率いるバレエ・リュスのための書き下ろした曲で、モンテカルロやパリでの公演は大成功し、この曲はプーランクを代表する作品となった。

このバレエは、マリー・ローランサンの絵画に触発された作品で、牝鹿とは若い娘たちを意味する。

オリジナル版は9曲だが、プーランクは1939年に5曲からなる組曲版を制作した。

ロンド、アダージェット、ラグ・マズルカ、アンダンティーノ、終曲という5つの曲で構成される。

プーランクが、チャイコフスキーやストラヴィンスキーから影響を受けたという、多彩な音楽が楽しめる。

2022年6月、池袋の東京芸術劇場で行われた公演から。指揮はステファヌ・ドゥネーヴ、演奏はNHK交響楽団。


バルトーク:ルーマニア民俗舞曲

バルトーク・ベーラが、1915年に作曲した6つのピアノ小曲。

トランシルヴァニア各地の民謡を素材に作曲されている。管弦楽版も存在する。

第1曲、棒踊り。

第2曲、帯踊り。

第3曲、踏み踊り。

第4曲、角笛の踊り。

第5曲、ルーマニア風ポルカ。

第6曲、速い踊り。

2020年7月、古賀政男音楽博物館けやきホールでの演奏。チェロは新倉瞳、ピアノは梅村百合。


プーランク:フランス組曲

フランシス・プーランクが、戯曲『王妃マルゴ』のための付属音楽として1935年に作曲した組曲。

小オーケストラ、ピアノ独奏、チェロとピアノという3つのバージョンが存在する。聴いたのはチェロとピアノ版。

ルネサンス期の作曲家、クロード・ジェルヴェーズの作品を元に作られているので、とても古風な音楽に聞こえる。

第1曲 ブルゴーニュのブランル。

第2曲 パヴァーヌ。

第3曲 小さな軍隊行進曲。

第4曲 コンプラント(嘆き)。

第5曲 シャンパーニュのブランル。

第6曲 シシリエンヌ。

第7曲 カリヨン。

2020年7月、古賀政男音楽博物館けやきホールでの演奏。チェロは新倉瞳、ピアノは梅村百合。


2022年11月20日日曜日

ラフマニノフ:楽興の時

セルゲイ・ラフマニノフが、1896年の10月から12月にかけて作曲したピアノ曲。

6つの雰囲気の違った曲から構成されている。 

第1曲。内省的な音楽。

第2曲。高いテクニックが要求される劇的な音楽。

第3曲。深い悲しみに落ちているような雰囲気。

第4曲。ダークでドラマチックな音楽。

第5曲。前の曲の劇場を癒すような優しい音楽。

第6曲。ラフマニノフらしい、大地から湧き上がるようなおんがく。フィナーレに相応しい。

2021年6月、NHK大阪ホールでの演奏。ピアノは、松田華音。


プーランク:オルガン協奏曲

フランシス・プーランクが1934年から1936年にかけて作曲した、オルガンのための協奏曲。 

オルガンが天からの声のように聞こえ、ドラムの激しい音が効果的に使われる。

オーケストラの緊張感のある音楽がそれに続く。

中盤ではゆるかな音楽になるが、その後、再び緊張感のある音楽へ。

途中、これまでと全く違った音楽になるが、冒頭のようなオルガンの厳粛な調べでフィナーレ。

2022年6月、東京芸術劇場での公演から。オルガンはオリヴィエ・ラトリー。指揮はステファヌ・ドゥネーヴ、演奏はNHK交響楽団。


Rシュトラウス:オーボエ協奏曲

シュトラウスが、1945年に作曲した唯一のオーボエのための協奏曲。

スイスのチューリッヒに暮らすシュトラウスの元に、あるアメリカの有名なオーボエ奏者が訪れて、作曲を促したことが経緯で作曲された。

第1楽章から最後まで切れ目なく演奏される。

全編を通じて、オーボエの伸びやな音質を活かした、穏やかな音楽が展開される。

2022年9月、NHKホールでの公演から。オーボエはエヴァ・スタイナー。指揮はファビオ・ルイージ。演奏はNHK交響楽団。


プーランク:オペラ『人間の声』

フランシス・プーランクが作曲し、1959年に初演が行われたオペラ作品。

一人のソプラノだけが登場する異色のオペラ作品で、プーランクにとって最後のオペラ作品となった。

プーランクの友人、ジャン・コクトーの同名の戯曲に基づいている。

コクトーは、当時の自分の恋愛経験からその戯曲を書いたとされ、プーランクも同じく恋愛に悩んでいる時期だったという。

主人公がひたすら電話で誰かと話しているという展開で進む。

最後は、電話を切った主人公の、悲劇的な結末を連想させながら終わる。

2021年に制作された映像作品で、音楽はアントニオ・パッパーノ指揮、英国ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団の演奏でロンドンで撮影され、ダニエル・ドゥ・ニース演じる映像はパリで撮影された。


シルヴェストロフ:交響曲第7番

ウクライナ出身の作曲家、ヴァレンティン・シルヴェストロフが2003年に発表した7番目の交響曲。

1937年生まれのシルヴェストロフは、若い頃は前衛的な音楽を作っていたが、その後はクラシックな作風に変化した。

冒頭は、不協和音が鳴り響いて聴くものを不安に感じさせる。

やがて、癒しのような静かな音楽が現れて、消え入るような静かなフィナーレを迎える。

2022年7月、ワルシャワのポーランド国立歌劇場での公演から。指揮はケン・リン・ウィルソン。演奏はウクライナ・フリーダム・オーケストラ。


2022年10月1日土曜日

アイスラー:ヘルダーリン断章

ドイツのライプツィヒ生まれのユダヤ系作曲家ハンス・アイスラーが1942年から1943年にかけて、ヘルダーリンの詩をもとに作曲した歌曲集。

アイスラーは、ヴェーベルン、ベルクと並ぶシェーンベルクの三人の高弟の一人。

共産主義に共鳴してブレヒトらと活動した。第2次世界大戦が起こるとアメリカに亡命したが、マッケーシー旋風を受けて東ドイツに戻り、その地で亡くなった。

この歌曲も、ドイツの将来を悲観するアイスラーが、ヘルダーリンの詩にその未来を託しているようだ。

第1曲、希望に寄せる AndieHofnung。

第2曲、追想 Andenken。

第3曲、悲歌 1943 Elegie1943。

第4曲、故郷 DieHeimat。

第5曲、ある都市に寄せる AneineStadt。

第6曲、思い出 Erinnerung。

2022年2月、彩の国さいたま芸術劇場での公演から。メゾ・ソプラノは加納悦子、ピアノは井出德彦。


ツェムリンスキー:モーリス・メーテルリンクによる6つの歌

オーストリア出身のユダヤ系の作曲家アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキーが、ベルギー出身の象徴派詩人モーリス・メーテルリンクの6つの詩をもとに、1914年に作曲した歌曲。

第1曲、三人姉妹

第2曲、目隠しされた乙女たち

第3曲、乙女の歌

第4曲、出て行った恋人

第5曲、いつかあの人が帰ってきたら

第6曲、城に歩み寄る女

多くの作曲家に愛されたメーテルリンクの詩的世界が、ツェムリンスキーの哀愁のある幻想的な音楽によって表現されている。珠玉の歌曲集。

2022年2月、彩の国さいたま芸術劇場での公演から。メゾ・ソプラノは加納悦子、ピアノは井出德彦。


2022年9月25日日曜日

バッハ:イタリア協奏曲

バッハが1735年に作曲したチェンバロのための音楽。

イタリアの協奏曲を研究していたバッハの集大成。チェンバロの独奏だけで、イタリアの協奏曲(Konzert)の核心を表現している。

第1楽章、アレグロ。

第2楽章、アンダンテ。内省的な音楽。

第3楽章、プレスト。リズミカルな明るい音楽。

2022年7月、かつしかシンフォニーヒルズでの演奏から。ピアノは三浦謙司。


2022年9月11日日曜日

シュミット:バレエ組曲『サロメの悲劇』

ドイツ系フランス人のフローラン・シュミットが作曲し、1907年に初演されたバレエ作品のための音楽。

シュミットはパリ音楽院でマネスやフォーレらに学んだ。その音楽は、ストラヴィンスキーやメシアンなどに影響を与えたと言われている。

序曲、オーボエが物語の舞台である中東の雰囲気を醸し出す。

真珠の踊り、華やかでダイナミックな音楽。

海上の誘惑、ロマンチックな音楽。

稲妻の踊り、稲妻が太鼓で表現される。

恐怖の踊り、ストラビンスキーに影響を与えたと言われる狂気の音楽。

2022年6月に東京芸術劇場で行われた公演から。指揮はステファヌ・ドゥネーヴ、演奏はNHK交響楽団。


コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ

ハンガリーの作曲家、ゾルターン・コダーイが1915年に作曲した無伴奏チェロ・ソナタ。

超絶技巧が要求される難曲として知られている。さらに、チェロを打楽器としても使うというチェロ曲の可能性も追求されている。

第1楽章、アレグロ・マエストーソ・マ・アパッシオナート。地の底から響き渡ってくるような音楽。一気にその魅力に引き込まれる。

第2楽章、アダージョ(コン・グランデスプレッシオーネ)。静かに祈るようなアダージョで始まるが、次第に低音が響く激しい音楽になっていく。

第3楽章、アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ。民族ダンスが踊れるような音楽。様々な技法が披露される。

2022年7月、ハクジュホールでの演奏から。チェロはウィーンフィルの首席チェロリストを務めたこともあるハンガリー人のタマーシュ・ヴァルガ。


2022年9月4日日曜日

シューマン:クライスレリアーナ

ロベルト・シューマンが1838年に作曲した、8曲からなるピアノ曲集。ショパンに献呈されている。

クライスレリアーナという名前は、E.T.A.ホフマンの音楽評論集の題名から取られている。

ピアノ曲の様々な特徴である緩急や高低、そこから呼び起こされる様々な感情、喜び、悲しみ、祈り、厭世などが折り込まれていて、まさにピアノ曲の一つの極地がここにはある。

第1曲 Äußerst bewegt ニ短調 激しく躍動して。

第2曲 Sehr innig und nicht zu rasch 変ロ長調 たいへん心をこめて速すぎずに。

第3曲 Sehr aufgeregt ト短調 激しく駆り立てるように~いくぶんゆっくりと。

第4曲 Sehr langsam 変ロ長調 きわめて遅く~いくぶん動きをもって。

第5曲 Sehr lebhaft ト短調 非常に生き生きと。

第6曲 Sehr langsam 変ロ長調 きわめて遅くいくぶん動きをもって。

第7曲 Sehr rasch ハ短調→変ホ長調 非常に速く~さらに速く。

第8曲 Schnell und spielend ト短調 速くそして遊び心をもって。

2019年10月15日、東京の紀尾井町ホールでの演奏から。ピアノはニコラ・アンゲリッシュ。


2022年9月3日土曜日

リャードフ:交響詩『キキモラ』

ロシアの音楽家、アナトーリ・リャードフが、1909年に作曲した曲。

副題に、”管弦楽のための民話”とあり、スラブの民話がテーマの短い交響詩になっている。

未完に終わった自らのオペラ『シンデレラ』の中の着想から作られた。

キキモラは魔法使いに育てられた少女で、大人になってからも全ての人間に対して悪意を抱いていた。

しかし、リャードフの音楽はあくまでも美しい。

2022年6月25日、ベルリンのワルトビューネ野外音楽堂で行われた、ベルリン・フィルのサマーコンサートから。


モーツァルト:交響曲第36番『リンツ』

モーツァルトが、1783年に作曲した36番目の交響曲。

リンツ滞在中に、ホーエンシュタイン伯爵のためにわずか4日間で作曲したと言われている。

モーツァルトが天才であることを証明するには、この曲だけでも十分かもしれない。

第1楽章、アダージョ - アレグロ・スピリトーソ。リズミカルでかつ爽やかな音楽。

第2楽章、アンダンテ。ゆったりとした音楽。

第3楽章、メヌエット。再びリズミカルな音楽。

第4楽章、プレスト。第1楽章のように軽快な雰囲気が戻ってくる。美しく流れるような音楽が次々に現れてフィナーレを迎える。

2022年5月7日、ベルリンのフィルハーモニーでの公演から。指揮は沖澤のどか、演奏はベルリン・フィルハーモニー・カラヤン・アカデミー。


2022年8月6日土曜日

マーラー:大地の歌

グスタフ・マーラーが1908年に作曲した声楽付きの交響曲。

もっとも、マーラーはこの曲を交響曲とは数えていなかった。9番目にあたる交響曲は、不吉なものと考えてのことだが、その後マーラーは第9番を発表して、皮肉にもそれが完成させた最後の交響曲になってしまった。

マーラーは、1907年12月にシェーンベルクやクリムトらに見送られてウィーンを後にしてニューヨークに活動の拠点を移していた。

6つの楽章から構成されていて、それぞれに李白、孟浩然、王維などの中国の詩をもとにした歌詞が歌われる。

第1楽章「大地の哀愁に寄せる酒の歌」。

第2楽章「秋に寂しき者」。

第3楽章「青春について」。

第4楽章「美について」。

第5楽章「春に酔える者」。

第6楽章「告別」。全体の半分ほどを占める長大な楽章。

2020年1月17日、紀尾井ホールで行われた、紀尾井ホール室内管弦楽団による演奏から。


2022年7月31日日曜日

オネゲル:交響曲第3番『礼拝』

フランスの作曲家アルテュール・オネゲルが、1945年から1946年にかけて作曲した3番目の交響曲。

オネゲルはスイス人の両親の元にフランスのルアーブルで生まれ、フランスとスイスの二重国籍を持っていた。

ミヨーとパリ音楽大学で同窓であり友人であったためか、プーランクなどと共に、いわゆるフランス6人組のメンバーの一人に数えられている。

しかし自身はプロテスタントで、ワーグナーの音楽に深い影響を受けていた。

この交響曲は、第2次世界大戦の終了後に作曲されて、当時の状況が色濃く反映されている。

第1楽章、怒りの日。悲劇的な音楽で始まる。神の怒りに直面した人間を描いている。

第2楽章、深き淵より。神に見捨てられた人間の瞑想と祈りが描かれる。

第3楽章、我らに平和を。文明がもたらした愚かさの台頭と人間の隷属が表現されている。最後は、静かにフィナーレを迎える。

2021年のザルツブルグ音楽祭での演奏から。指揮はヘルベルト・プロムシュテット、演奏はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。


2022年7月2日土曜日

シューマン:ヴァイオリン協奏曲

ロベルト・シューマンが1839年に作曲したヴァイオリン協奏曲。

生前は公開、演奏されることなく、1937年に発見されるまで、長くこの曲を依頼したヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒムの書庫に眠っていた。

第1楽章、In kraftigem nicht zu schnellem tempo。ドラマチックなオーケストラの音楽で始まるが、ヴァイオリンの音楽は静か、そして再び冒頭の主題に戻っていく。

第2楽章、Langsam。伸びやかな印象の音楽。

第3楽章、Lebhaft doch nicht schnell。緩やかで晴れやかな音楽のままフィナーレを迎える。

2022年5月、東京芸術劇場での公演から。ヴァイオリンはアリョーナ・ベーエワ、指揮はマレク・ヤノフスキ、NHK交響楽団の演奏。


2022年6月19日日曜日

ブリテン:チェロソナタ

ブリテンが1960年から1961年にかけて作曲した唯一のチェロソナタ。

1960年に、ロンドンでロストロポーヴィチがショスタコーヴィッチのチェロソナタを演奏したことがきっかけで、この曲が作られたという。

ブリテンは他にもこの縁から、チェロ協奏曲や無伴奏チェロ組曲などを作曲している。

第1楽章、ディアロゴ。ダイナミックな激情的な音楽で始まり、静かに終わる。

第2楽章、スケルツォ-ピツィカート。短いスケルツォ。

第3楽章、エレジア。しっとりとしたエレジー。

第4楽章、マルチア。短いが印象的な楽章。

第5楽章、無窮動。再び、激情的な音楽に戻り、フィナーレを迎える。

ブリテンのチェロという楽器に対するイメージがそのまま音楽になっているような曲。

2021年2月、武蔵野市民文化会館小ホールでの演奏。チェロは佐藤晴真、ピアノは大伏啓太。


2022年6月18日土曜日

コルサコフ:オペラ『金鶏』

ロシアの作曲家、リムスキー・コルサコフが1906年から1907年にかけて作曲した、コルサコフの最後のオペラ作品。

プーシキンの原作を元に作られたが、反体制的な内容であることから検閲を受けて修正を求められ、1909年に初演されたが、コルサコフはその前年の1908年に亡くなってしまった。

外敵の侵入を恐れるドドン王の元に星占い師が訪れて、敵の進行を知らせてくれるという金鶏を献上する。果たして、金鶏は敵の動きに怯えるドドン王を救うことができるのか・・・、というストーリー。

とことどころ、コルサコフの民族色に溢れた美しく哀愁に満ちた音楽が登場する。

2021年5月にフランスのリオン歌劇場で行われた公演から。指揮はダニエレ・ルスティオーニ、ドドン王はドミートリ・ウリヤーノフ、金鶏はマリア・ナザロワ。



2022年6月4日土曜日

ラヴェル:オペラ『子供と魔法』

モーリス・ラヴェルが1924年に完成させた、オペラとバレエを融合させた作品のための音楽。

台本は、当時の売れっ子女性作家であったコレットが書いている。

内容は、子供とその母親、家の中にあるイスやコップ、ネコやフクロウ、物語の中の女王様など、様々なキャラクターが登場するファンタジー。

2019年11月、フランスのリヨン国立歌劇場での公演から。

舞台と映像が巧みに組み合わされていて、ラヴェルの不思議な音楽ともとてもマッチした公演だった。


2022年5月22日日曜日

ノイヴィルト:オペラ『オーランドー』

ヴァージニア・ウルフの同名の小説をもとに、オーストリア出身のオルガ・ノイヴィルトがウィーン国立歌劇場のために作曲したオペラ。

エリザベス女王の治世下に生まれた貴族オーランドーが、突然の性転換の後に結婚し、300年の生涯を生きるという破天荒なストーリー。

第1幕はウルフの原作に沿った内容だが、第2幕は、原作にはない現在まで続くその後のオーランドーの姿が、レズビアン運動の流れなどと合わせて描かれる。

衣装はコムデ・ギャルソンが担当し、このオペラの内容に相応しい、斬新なコスチュームを作り上げた。

2019年12月、ウィーン国立歌劇場での公演から。指揮はマティアス・ピンチャー、オーランドー役にはケイト・リンジー。



バーバー:弦楽四重奏曲

アメリカの作曲家、サミュエル・バーバーがイタリアのローマに留学中している際に作曲した弦楽四重奏曲。

第2楽章のアダージョがとりわけ有名で、バーバー自身もこのパートだけを後に編曲している。

この曲全体として聴いても、20世紀を代表する弦楽四重奏曲の一つだろう。

第1楽章、モルト・アレグロ・エ・アッパシオナート。色々な要素が詰まっているが、全体的に暗い印象の音楽。

第2楽章、モルト・アダージョ。とにかく物悲しい音楽。悲しいという感情を、そのまま音楽で表したようだ。

第3楽章、モルト・アレグロ―プレスト。不安を感じさせる音楽で始まる。悲劇的な強烈なフィナーレ。

2019年9月、戦没した無名の画家たちの作品を展示した無言館での演奏から。


クラム:ブラック・エンジェルズ

アメリカの作曲家、ジョージ・クラムが1970年に発表した、電気変調をともなう弦楽四重奏曲。

13の曲から構成されているが、全体は、Departure, Absence, Returnという3つのパートから構成されている。

演奏の途中で、演奏者が世界の言葉で13の数を数える。

当時はベトナム戦争の最中であり、黒い天使という名前や、13という不吉な数字などから、反戦をテーマにした音楽とされている。

戦没した無名の画家たちの作品を展示した。無言館での演奏。


シューマン:弦楽四重奏曲第3番

ロベルト・シューマンが1842年に作曲した弦楽四重奏曲の1つ。

シューマンはこの時期、約2ヶ月の間に3つの弦楽四重奏曲を作曲している。これらはシューマンが初めて作曲した室内楽曲だった。

第1楽章 Andante espressivo - Allegro molto moderato。穏やかな印象の音楽。

第2楽章 Assai agitato - Un poco Adagio - Tempo risoluto。リズミカルな楽章。

第3楽章 Adagio molto。静かな内省的な音楽。

第4楽章 Finale. Allegro molto vivace。生命感に溢れた生き生きとした音楽でフィナーレを迎える。

クロノス・カルテットの2008年のNHKスタジオでの演奏から。


ライヒ:ディフェレント・トレインズ

スティーブン・ライヒが1988年に作曲した、弦楽四重奏とエレクトロニクスのための音楽。

音楽とドキュメンタリーを融合したユニークな試み。

1936年にアメリカで生まれたユダヤ人であるライヒが、もし自分がヨーロッパに生まれていたら、という着想から制作された。

ホロコーストの生存者のインタビューや、駅でのアナウンスなどの人の声と、弦楽の演奏が同時に行われる。

単調でつまらないと見られがちなミニマル・ミュージックの可能性を、十二分に感じ取ることができる。

第1楽章、America-Before the War 8:58。

第2楽章、Europe-During the War 9:30。

第3楽章、After War 10:30。

クロノス・カルテットの2008年のNHKスタジオでの演奏から。


2022年5月1日日曜日

モニューシコ:オペラ『ハルカ』

19世紀のポーランドの作曲家、スタニスワ・モニューシコが1847年に完成させた3幕もののオペラ。 

ポーランド最初の国民オペラと言われ、ポーランドを代表するオペラ作品にもなっている。

若い領主によって、妊娠させられた上に捨てられてしまう、農民の少女ハルカの悲劇が描かれている。

1846年、当時ポーランドを支配していたロシアに対して起こしたクラクフの蜂起が失敗した。その事件に触発されて書かれたヴォジミエシュ・ヴォルスキの戯曲が元になっている。

この公演では、舞台は現代のホテルに設定されて、ホテルのオーナーとそこで働くメイドの娘という設定になっている。

2019年12月、アン・デア・ウィーン劇場での公演から。ソプラノはコリーン・ウィンターズ。指揮はウカシュ・ポロヴィツ。演奏はウィーン放送交響楽団。


バーバー:ヴァイオリン協奏曲

1910年生まれのアメリカの作曲家、サミュエル・バーバーが1939年に完成させた唯一のヴァイオリン協奏曲。

第1楽章、アレグロ。ゆったりとしたヴァイオリンの牧歌的な音楽で始まる。しかし途中から、オーケストラが緊張感のある音楽を奏でる。

第2楽章、アンダンテ。クラリネットの静かな音楽で始まる。

第3楽章、曲無窮動によるプレスト。それまでとは全く違った、スピーディーでリズム感のある、ダイナミックな音楽。

2022年2月、サントリーホールでの演奏から。ヴァイオリンは金川真弓。指揮は尾高忠明、演奏はNHK交響楽団。

エルガー:エニグマ変奏曲

イギリス生まれのエドガー・エルガーが、1898年から1899年のかけて作曲された変奏曲。

エニグマは通称で、正式な名称は”独奏主題による変奏曲”という。エルガーはその主題のことをエニグマと呼んでいた。

抒情的な音楽の主題に続いて、C.A.EやR.G.Tなど、エルガーの妻も含めた身近な人々のイニシャルが入った14の変奏曲が次々に演奏される。

2022年2月、サントリーホールでの演奏から。指揮は尾高忠明、演奏はNHK交響楽団。


ヒナステラ:バレエ組曲『エスタンシア』

アルゼンチン生まれのアルベルト・ヒナステラが、1941年に作曲したバレエ音楽。ヒナステラ自身がそこから4つの組曲を作り上げた。

ストラヴィンスキーの音楽に影響を受けて、アルゼンチンの大草原におけるガウチョの生活やパンパで暮らす人々の様子を音楽で表現した。

1. 農園で働く人々 Los Trabajadores Agricolas

2. 小麦の踊り Danza del Trigo

3. 大牧場の牛追い人 Los Peones de Hacienda

4. 終幕の踊り(マランボ) Danza Final (Malambo)

とりわけ、朝の情景を描いた”小麦の踊り”の音楽が実に美しい。

2021年10月、サンフランシスコのデーヴィス・シンフォニー・ホールでの演奏から。指揮はエサ・ペッカ・サロネン、演奏はサンフランシスコ交響楽団。


2022年4月9日土曜日

ブリテン:春の交響曲

イギリスの作曲家、ベンジャミン・ブリテンが、1949年に作曲した交響曲。

3人の独唱者と合唱、そしてオーケストラのための音楽。

4つの部と、12の曲から構成されている。

12の曲は、春の情景を謳った、ミルトン、ブレイク、オーデンなどの様々な時代の詩が使われている。

2018年9月、ロンドンのバービカンホールでの演奏から。指揮はサイモン・ラトル、演奏はロンドン交響楽団。


ブラームス:クラリネット・ソナタ第2番

ブラームスが1894年に作曲した、クラリネットとピアノのためのソナタ。

ブラームスが晩年に集中的に作曲したクラリネット曲の一つ。

情熱的な第1番に比べて、この第2番は優して、くつろいで聞くことができる印象の曲になっている。

第1楽章、アレグロ・アマビーレ。文字通りの愛らしい(アマビーレな)音楽。

第2楽章、アレグロ・アパッショナート。とても印象的なメロディーが基調となっている。

第3楽章、アンダンテ・コン・モート - アレグロ。

2021年12月、大阪ホールでの演奏。クラリネットは吉田誠、ピアノは小菅優。


サン・サーンス:クラリネット・ソナタ

サン・サーンスが、1921年に作曲した唯一のクラリネット・ソナタ。サン・サーンスはその年に亡くなっている。

晩年になって、それまで顧みられてこなかった楽器にレパートリーを与えようと考えて作曲したという。

第1楽章、アレグレット。伸びやかでゆったりとした音楽。

第2楽章、アレグロ・マニアート。スケルツォのような軽快な音楽。

第3楽章、レント。重々しい音楽で始まる。人生の悲哀を感じさせるような楽章。

第4楽章、モルト・アレグロ―アレグレット。色々な音楽が登場した後で、最後はゆったりとした冒頭の主題に戻り、フィナーレを迎える。

聞き終わった後で、1つの物語を読み終わったような、不思議な感覚に捉われた曲だった。

2021年12月、大阪ホールでの演奏。クラリネットは吉田誠、ピアノは小菅優。

シューベルト:4つの即興曲(D.899)

フランツ・シューベルトが最晩年の1827年頃に作曲したピアノのための音楽。

同じ年に、同じ名の4つの即興曲(D.935)という作品が書かれてるが、そちらがピアノ・ソナタのような構成を持っているのに比べると、こちらは組曲のような構成になっている。

第1曲、Allegro molto moderato。

第2曲、Allegro 。軽やかなアルペジオに始まり、途中で曲調が暗く変わり、最後は劇的なフィナーレを迎える。

第3曲、Andante。哀愁の中にも、穏やかさをも感じる。シューベルトを代表する音楽。珠玉のアンダンテ。

第4曲、Allegretto。

小山美推恵の演奏。


ハイドン:ピアノ・ソナタ第52番

フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが、1794年に作曲した最後のピアノ・ソナタ。ロンドンに旅行している際に作曲されたと言われている。 

第1楽章、アレグロ。華やかな躍動感のある音楽。

第2楽章、アダージョ。一転して、内省的な深みのあるアダージョ。

第3楽章、ブレスト。スピード感のある軽やかなブレスト。そして華やかなフィナーレ。

2021年10月、紀尾井町ホールでの演奏から。ピアノはペーター・レーゼル。


2022年4月3日日曜日

リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ

リゲティ・ジェルジュが、1953年に完成させた無伴奏チェロ・ソナタ。

リゲティは、ハンガリー動乱後の1956年にウィーンに亡命していたが、この1968年に市民権を獲得している。

第1楽章、対話。ゆったりとした静かな音楽。バッハへのオマージュか。

第2楽章、カプリッチョ。激しく、リゲティらしい音楽。

第1楽章は、リゲティがまだブタペストのリスト・アカデミーで音楽を学んでいた頃の優等生的な音楽。

第2楽章は、卒業してから1953年に新たに付け加えているが、その時にはすでに”リゲティ”になっていたようだ。

2022年1月、牛久シャトーでの演奏から。チェロは横坂源。


2022年4月2日土曜日

ドビュッシー:子どもの領分

クロード・ドビュッシーが1908年に完成させたピアノのための組曲。

ドビュッシーが、一人娘のクロード・エマのために作曲した曲で、彼女に捧げられている。

第1曲、グラドゥス・アド・パルナッスム博士。クレメンティのピアノの練習曲のパロディ。

第2曲、象の子守唄。

第3曲、人形へのセレナード。

第4曲、雪は踊っている。雪の妖精が踊っている様を表現したという、とても印象的な音楽。

第5曲、小さな羊使い。何ともドビュッシーらしい音楽。

第6曲 、ゴリウォーグのケークウォーク。黒人の男の子による、アフリカのダンス曲。日本の民謡のようにも聞こえる。

2022年4月、サントリーホールでの演奏から。ピアノは辻井伸行。


ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ

モラヴィア出身の作曲家、レオシュ・ヤナーチェクが1914年に作曲した、唯一のヴァイオリン・ソナタ。

4つの楽章から構成されているが、モラヴィア地方の民族音楽からインスピレーションを受けた音楽になっている。

この曲が作曲された1914年は第1次世界大戦が勃発した年で、ヤナーチェクは複雑な思いでこの曲を作ったようだ。

とりわけ、第3楽章の音楽には、不安定な時代の雰囲気がよく表れているように聞こえる。

第1楽章 コン・モート。

第2楽章 バッラーダ コン・モート。

第3楽章 アレグレット。

第4楽章 アダージョ。

2022年2月、愛知県の森のホールでの演奏から。ヴァイオリンはフェデリコ・アゴスティーニ、ピアノは練木玲子。


アウリン:4つの水彩画

スウェーデンのストックホルムで生まれたトール・アウリンが作曲した、ヴァイオリンとピアノのための管弦楽曲。

第1曲、牧歌。美しく伸びやかで優しい雰囲気を感じさせる出だしで、一気にこの曲の魅力に引き込まれる。

第2曲、ユモレスク。

第3曲、子守唄。

第4曲、ポルスカ。牧歌的な明るい雰囲気に包まれたままでフィナーレを迎える。

何のストレスも感じず、ただただ美しい音楽を楽しみことができる珠玉のヴァイオリン曲。

2022年5月、奈良県生駒市のたけまるホールでの演奏。ヴァイオリンは豊嶋泰嗣、ピアノは上野真。


 

2022年3月5日土曜日

パデレフスキ:ポーランド幻想曲

ポーランドのピアニスト、作曲家で、ポーランドの首相にもなったイグナツィ・パデレフスキが1893年に作曲したピアノとオーケストラのための曲。

4つの楽章が切れ目なく演奏される。

アレグロ・モデラート。まさに幻想的な雰囲気で音楽が始まる。ちょっとショパンぽい。

ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポ・エ・ポイ・モルト・アッチェレランド。マズルカのような軽快な音楽。

アンダンテ・ソステヌート。再び、幻想的な音楽に。

アレグロ・ジョコーソ。スケールの大きい、ダイナミックな音楽。

幻想曲という自由な形式の中で、パデレフスキの多彩な音楽が楽しめる。

2022年1月、池袋の東京芸術劇場で行われた演奏から。ピアノは反田恭平、演奏はNHK交響楽団。

2022年2月27日日曜日

ヒンデミット:ヴィオラ・ソナタ

ヴィオラ奏者でもあったパウル・ヒンデミットが、1917年に作曲したヴィオラ・ソナタ。

第1楽章、幻想曲。夢見るようなドリーミングな音楽。

第2楽章、主題と変奏。静かな始まりだが、様々な要素の音楽が登場しては消えていく。

第3楽章、フィナーレ、主題と変奏。この楽章でも、主題が様々な音楽に変奏されていく。

ヴィオラのことを知り尽くしたヒンデミットだけに、色々なヴィオラの特徴を盛り込んでいて、ヴィオラの魅力を満喫できる一曲。

2022年1月、北トピア、さくらホールでの演奏から。ヴィオラは川本嘉子、ピアノは津田裕也。


2022年2月6日日曜日

パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番 

驚異的な演奏テクニックで知られるニコラス・パガニーニが、1817年から1817年にかけて作曲した最初のヴァイオリン協奏曲。

第1楽章、Allegro maestoso – Tempo giusto。オペラの序曲のような出だし。しかし、ヴァイオリンのパートは劇的な音楽で、パガニーニはその対比の効果を狙ったようだ。

第2楽章、Adagio espressivo。今度は逆にオーケストラがドラマティックな音楽を奏でて、ヴァイオリンは抒情的な音楽で応える展開。

第3楽章、Rondo Allegro spiritoso – Un poco più presto。第2楽章から続けて演奏されるが、音楽は明るく、壮麗なものになる。そして華やかな雰囲気の中でフィナーレを迎える。

2021年11月にサントリーホールで行われた演奏から。ヴァイオリンは、フランチェスカ・デゴ、指揮はファビオ・ルイージ、演奏はNHK交響楽団。


バルトーク:ピアノ協奏曲第3番

バルトークが1945年に亡命していたアメリカで作曲した3番目のピアノ協奏曲。

バルトークが生前に完成させた最後の曲でもある。 

第1楽章。バルトークらしい、不思議なピアノのメロディで始まる。

第2楽章。スケルツォのような軽快な音楽。東洋的な響きにも聴こえる。

第3楽章。ようやくバルトークらしい、民族音楽的な、打楽器的な音楽になる。

バルトークにしては、全体的に大人しい音楽。死を前にして古典的な響きに回帰したのか、あるいはアメリカの聴衆に聴きやすい音楽を試行したのか。

2021年12月、東京芸術劇場での演奏から。ピアノは小林海都、指揮はガエタノ・デスピノーザ、演奏はNHK交響楽団。


2022年1月15日土曜日

プーランク:オペラ『カルメル会修道女の対話』

フランシス・プーランクが作曲し、1957年にミラノで初演された3幕もののオペラ。

ストーリーは、フランス革命期に起きた実際の事件が元になっている。

第1幕の第1場から、革命勢力に怯える貴族たちの不安げな様子で始まり、このオペラの悲劇性が予感される。

第1幕の第4場。修道院長が”死の恐怖”と叫んで死を迎える場面は圧巻。

そして、第3幕の最後では、修道女たちが一人一人、ギロチンにかけられていく。そして大きな音の音楽が奏でられることなく、静かな雰囲気のままフィナーレが訪れる。

悲劇性の中にも華やかさを感じる伝統的なオペラとは一線を画した、ドキュメンタリーなリアリティ・オペラといったところか。

心理的な描写が多いのは、当時のフランス現代哲学の影響か。マックス・エルンストのコラージュ作品のことも想起された。

2019年5月、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場での公演。指揮はヤニック・ネゼ=セガン、ブランシュ・ド・ラ・フォルス役にはイザベル・レナード。


リスト:ピアノ協奏曲第2番

フランツ・リストが1839年から作曲始めて、1961年に決定稿がでるまで何度も修正が続けられたというピアノ協奏曲。

楽章は一つだが、全体は6つのパートで構成されている。

第1部、アダージョ・ソステヌート・アッサイ。

第2部、アレグロ・アジタート・アッサイ。

第3部、アレグロ・モデラート。

第4部、アレグロ・デチーソ。

第5部、マルツィアーレ・ウン・ポコ・メノ・アレグロ。

第6部、アレグロ・アニマート。

幻想的に始まり、やがてリストらしい低音のアジテートが現れてくる。

フィナーレはリストらしい、やや大袈裟な印象でダイナミックな終わり方。

ピアノはアレッサンドロ・タヴェルナ。指揮は沼尻竜典、演奏はNHK交響楽団。2021年11月、東京、池袋の東京芸術会館での演奏。


シュミット:交響曲第2番 

オーストリアの出身で後期ロマン派の作曲家、フランツ・シュミットが1913年に作曲した2番目の交響曲。

シュミットは、ウィーンフィルの主席チェリストを勤めていて、後にはウィーン音楽アカデミー員長にまでなっている人物。

文字通りのクラシックな交響曲だが、時折、オリジナリティに溢れたユニークな音楽が聞こえてくる。

第1楽章、Lebhaft。

第2楽章、Einfach und zart。

第3楽章、Finale: Langsam - Ruhig und Fliessend。

指揮は沼尻竜典、演奏はNHK交響楽団。2021年11月、東京、池袋の東京芸術会館での演奏。